執筆:岡田
「面接本番で頭が真っ白になった…」
「面接官の質問が聞き取れず、パニックになった…」
英検二次試験の面接で、多くの受験生が経験する悩みではないでしょうか。
私自身、長年予備校で英検指導をしていますが、生徒の多くが「面接の緊張」に苦戦しています。しかし、AIツール、特にChatGPTを面接練習に導入したことで、生徒たちの合格率が劇的に向上しました。
この記事では、AIを最大限に活用し、英検二次面接で合格率90%を達成するための具体的なノウハウを、3つのステップに分けて解説します。
AIが英検面接対策に最適な理由
面接練習の「時間」と「場所」の制約をなくす
従来の面接対策は、講師や家族に協力してもらう必要があり、時間や場所の制約が大きな壁でした。しかし、AIを活用すれば、この壁はなくなります。
私は生徒たちに、通学の電車の中や寝る前の布団の中でも、スマートフォン一つでAIと面接練習をするよう指導しています。これまでの「まとまった時間がないから練習できない」という言い訳は、もはや通用しません。AIは24時間いつでも、どこでも、あなたの面接練習に付き合ってくれます。
この手軽さが、練習量を劇的に増やし、本番での自信につながるのです。

弱点を「客観的データ」で可視化する
AIは単なる話し相手ではありません。あなたの発言の「速度」「言い淀み」「繰り返し」などをデータとして分析し、客観的に評価してくれます。
私は、生徒がChatGPTと練習した内容をレビューする際、「この部分は自信がないから、もっとゆっくり話してみて」「この単語を繰り返しているから、別の表現も調べてみよう」といった具体的なフィードバックを与えています。
自分の弱点を数字やデータで可視化することで、生徒たちは「なぜ自分が点数を落としているのか?」を正確に理解し、効率的に改善できるようになります。
本番さながらの「実践練習」を可能にする
英検の面接は、面接官との一対一の対話です。本番で緊張しないためには、できるだけ多くの「実践」を経験することが不可欠です.
AIは、本番の面接官のように、様々なトピックについて質問を投げかけてくれます。私は、AIに「英検準1級の面接官になりきって質問して」と指示し、生徒に練習させています。
これにより、生徒は初対面の相手との対話に慣れ、想定外の質問にも落ち着いて対応する力を身につけられます。

AIでの練習を始めてから、生徒から「本番の面接官が、AIより優しい人だったから全然緊張しなかったです」という報告を受けたときは、笑ってしまいました。
【実践】ChatGPTで英検面接を攻略する3ステップ
AIを使って面接練習をするには、以下の3ステップが効果的です。
ステップ1:AIを「面接官」にする
まずはChatGPTに以下のプロンプトを入力し、AIを面接官に設定します。
【具体的な使い方】
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ChatGPTを開く: スマートフォンやPCでChatGPTを開きます。
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プロンプトを入力: 次のプロンプトをコピー&ペーストして、送信します。
【プロンプト例】
あなたは今から英検二次試験の面接官です。私に英検準1級のトピックについて質問してください。私が答えたら、次の質問に移ってください。すべての質問が終わったら、私の回答を評価してください。
この設定をすることで、AIは一方的な情報提供者ではなく、あなたの答えに応じて対話を進めてくれるようになります。
ステップ2:AIに「採点官」になってもらう
面接練習が終わったら、AIに採点官になってもらいましょう。
【具体的な使い方】
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AIに評価を依頼: 以下のプロンプトをコピー&ペーストして、送信します。
【プロンプト例】
今の私の回答について、以下の項目で評価してください。
1. 応答内容:質問に的確に答えられていたか
2. 語彙と文法:適切な単語や文法を使えていたか
3. 発音とイントネーション:聞き取りやすい話し方だったか
改善点と次の練習テーマも教えてください。
AIはあなたの応答内容を細かく分析し、具体的な改善点を指摘してくれます。私は、生徒たちにこのフィードバックをノートにまとめさせ、次の練習に活かすよう指導しています。

以前は生徒の弱点を把握するのに時間がかかっていましたが、AIの分析結果を見るだけで、改善点がすぐにわかります。指導の効率が劇的に上がりました。
ステップ3:AIに「話し相手」になってもらう
面接練習に慣れてきたら、AIを「話し相手」として活用します。
【具体的な使い方】
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対話テーマを設定: 次のプロンプトを送信し、AIと自由に会話を始めます。
【プロンプト例】
今から、社会問題について自由に意見交換する練習をしましょう。私に質問をしてください。私が答え終わったら、あなたの意見も聞かせてください。
このように、AIとの対話を通して自分の意見を深める練習は、論理的な思考力や表現力を養うのに非常に効果的です。この練習は、本番での面接官とのスムーズなコミュニケーションにも役立ちます。
合格率が飛躍的に上がる「AI活用裏技」
AIに「想定外の質問」をさせる
面接本番で最も怖いのは、予想外の質問です。AIは、あなたの答えから質問を派生させることができます。
【具体的な使い方】
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深掘り質問を依頼: 面接練習後、以下のプロンプトを試します。
【プロンプト例】
私が今の回答で使った単語や考え方に関連付けて、さらに深掘りした質問を3つ考えてください。
この裏技を使えば、事前に準備した回答だけでなく、応用力や即興で考える力を鍛えることができます。

AIと「ポジティブな自己紹介」を練習する
面接の冒頭にある自己紹介は、第一印象を決定づける重要なパートです。
【具体的な使い方】
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自己紹介文を作成: 以下のプロンプトを参考に、自己紹介文を作ってもらいましょう。
【プロンプト例】
英検面接の冒頭で使う、私の自己紹介文を作成してください。私の長所は「人前で堂々と話せること」です。
この裏技を使えば、自信を持って本番に臨むためのポジティブな自己紹介文を短時間で作成できます。

ある生徒は「I am a person who likes to challenge myself」というAIが提案してくれたフレーズを本番で使ったそうです。面接後、「このフレーズを言ったら、面接官が少し笑顔になった気がして、安心して面接に臨めました」と話してくれました。
AIに「発音とイントネーション」をチェックしてもらう
ChatGPTの音声入力機能を活用することで、あなたの発音やイントネーションをチェックすることができます。
【具体的な使い方】
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スマートフォンのChatGPTアプリを開く。
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マイクボタンをタップし、あなたが話す。
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AIがあなたの声を自動で文字起こしする。
もしAIがあなたの言葉をうまく聞き取れなかった場合、それは発音やイントネーションに改善の余地があるということです。AIが正確に聞き取れるようになるまで練習を繰り返すことで、面接官に伝わる英語を身につけられます。

この方法で練習した生徒は、毎回文字起こしされた文章を読み返していました。すると、自分が特定の単語の発音を苦手としていることに気づき、そこを集中的に練習した結果、発音が劇的に改善しました。
まとめ|AIで自信を持って本番に臨む
完璧な準備が、自信につながります。
英検二次面接は、練習量がそのまま結果に直結します。
AIツールを活用すれば、従来の面接対策の「時間」「場所」「費用」といった制約をすべてなくすことができます。24時間いつでも、自分の都合に合わせて、質の高い練習を積み重ねられるのです。
予備校講師として多くの生徒を見てきた私から言えることは、AIは「努力を継続するための完璧なパートナー」だということです。AIとの練習を重ねることで、生徒たちは「これだけやったから大丈夫」という揺るぎない自信を持って本番に臨むことができます。

「AIと練習したから、本番でも質問に落ち着いて答えられました!」という合格報告をもらったとき、AIが学習のあり方を変えていると確信しました。
AIで面接練習の習慣化を達成し、英検二次合格という目標を掴み取ってください。