執筆:岡田
「英語ライティングを伸ばしたいけれど、どこから手をつければいいかわからない…」そんな悩みを抱えていませんか?
私自身、予備校で20年以上英語を教えてきましたが、多くの生徒が「言いたいことはあるのに、正しく書けない」という壁に直面する場面を数え切れないほど見てきました。
正直、最初は“AIに任せても本当に英語力が伸びるの?”と疑っていました。特に私のように、受験指導の現場で“文法の正確さ”を重視してきた人間にとって、AIの提案が信頼できるのか半信半疑だったんです。
しかし実際に生徒と一緒に使ってみると、“誤りの理由まで説明する”ChatGPTの回答に驚きました。単に正解を示すだけでなく、“なぜそれが正しいのか”を理解できる点は、従来の赤ペン添削以上に学習効果が高いと感じています。」
AIツール ChatGPT は、初心者でも効率的に英語ライティングを鍛えられる“頼れるパートナー”です。
ChatGPT活用で得られる主なメリット
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文法ミスを即座にチェック
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自然な英語表現に言い換え可能
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何度でもやり直しができる練習環境

以前は生徒の英作文を添削するのに数日かかっていましたが、ChatGPTならその場で修正できるので“学びのスピード”が大きく変わりました。
私の授業での活用事例
状況 | 従来の課題 | ChatGPT活用後の変化 |
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英作文の添削 | 教師に依頼 → 数日後に返却 | 数分で即フィードバック |
自然な表現習得 | 参考書だけでは限界 | ネイティブ表現を即提案 |
自主学習 | 孤独感が強く続かない | 対話型サポートで楽しく継続 |

“宿題を出したら返却は次の週”が当たり前だったのに、生徒が翌日には“もう直して練習しました!”と言ってきたとき、AIのありがたみを感じました。
ChatGPTを使った具体的な学習法
文法・表現の誤りを即チェック
プロンプト例:
「次の英文を修正して、理由も教えてください。He go to school every day.」

間違いの理由まで解説されるので、生徒は“暗記”ではなく“理解”に変わります。これは大きな学習効果です。どんなに内容が複雑な長い文章でも、しっかりと添削して解説してくれます。
ネイティブらしい自然な表現を学ぶ
プロンプト例:
「Yesterday, I go shopping. I buy some fruits and meet my friend. を自然な表現に直してください。」

直訳っぽい文が、一気に“ネイティブの会話”に近づくのを見たとき、生徒の表情がぱっと明るくなるんです。
短文から始める初心者練習
プロンプト例:
「初心者向けの日常英会話の短文を出してください。」

“3文だけならできそう!”と心理的ハードルが下がり、自習率が大幅に上がりました。簡単な文章から慣れていくことは大切な過程です。
英文メールの練習
プロンプト例:
「先生に締切延長をお願いするメール文を教えてください。」

受験や留学準備で、丁寧な英語メールは必須。ChatGPTで“即実用的”な練習ができるのは助かります。
ChatGPT活用で注意すべきポイント
便利なツールとはいえ、使い方を誤ると効果が半減します。
丸写しはNG
→ AIの回答をそのまま提出すると、自分の力が伸びません。必ず「一度自分で書く」ことが大切です。
指示を具体的にする
→ “Check my sentence.” だけでは曖昧な返答になることも。目的を伝えると精度が上がります。
学習の記録を残す
→ 添削後の文章をノートやアプリに保存し、後で見返すと定着が早まります。

ある生徒は、ChatGPTの添削を丸暗記するだけで終わっていました。その結果、自分の表現力が伸びず“依存状態”に…。そこで“添削文を言い換えてもう一度書く”練習を提案したところ、表現の幅が広がり、自分で書く力がつきました。
継続して伸ばすための練習法(私の授業実践)
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英語日記を3文だけ書く
→ ChatGPTに添削してもらう -
模写(シャドーライティング)でインプット強化
→ ChatGPTに例文を依頼し模写 → 自分流にアレンジ -
ChatGPTと対話形式でライティング練習
→ ロールプレイで自然な文章を生成

“Today was rain.”しか書けなかった生徒が、2ヶ月後には“Although it rained, I reviewed vocabulary”と書けるようになりました。毎日の小さな積み重ねが力になるのです。
国公立の二次試験などでは、長文の自由英作文が出ます。自分の必要な力をコツコツと身に着けて行ってほしいです。
応用テクニック|試験・エッセイ・ビジネスにも活用
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英検・TOEFLライティング対策
→ 模範解答を出してもらい、自分の文と比較 -
大学推薦エッセイの構成づくり
→ ChatGPTでアウトラインを提案 → 添削 → 最終稿完成 -
ビジネスメール
→ ChatGPTで雛形を作成し、自分の目的に合わせて調整

推薦エッセイをChatGPTで何度も書き直した生徒が、無事に第一志望に合格しました。AIの文章を丸写しするのではなく、“下書きの先生”にする発想は本当に効果的です。
AI時代に求められる学習姿勢
AIはあくまで“サポート役”です。最終的にアウトプットの質を決めるのは自分自身。
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AIを先生にするのではなく、練習相手にすること
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間違いを恐れず、積極的に試すこと
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毎日の小さな積み重ねを大切にすること

私は授業で“AIは補助輪、自転車をこぐのは自分”と伝えています。補助輪があるからこそ、安心して前に進める。けれど、走り続ける力は自分で育てる必要があるのです。
まとめ|ChatGPTは“もう一人の先生”
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文法・語彙・表現をその場で改善
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初心者でも短文から安心して始められる
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日記・模写・対話形式で「継続力」が育つ
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試験対策やビジネス英語にも応用可能

私は生徒に、“毎週ChatGPTとのやり取りを1つ提出”してもらっています。間違えても大丈夫、AIと一緒に学べる環境が“書くことの楽しさ”を引き出してくれるのです。
あなたもまずは 3文英語日記 から始めてみませんか?
“書けない”が“書けるかも”に変わる、その瞬間をぜひ体感してください。